ナチュラルヒーリングPhoto/和柄
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素敵な和柄。柔和で繊細な紋様。優しく穏やかな色合い。緑とオレンジと黒の差し色も効いている。
ハシビロガモのオスのお召し物、それはまさしく、和柄。
とは言ったものの、彼とそのお仲間は春から晩秋までのいち年の半分をユーラシア大陸北部…おそらくシベリアあたりで過ごしているんだ。つまり、ロシア住まい。
ということは、ちっとも「和」ではない。モスクワが首都のロシアという国の単位・範疇でいうとむしろ欧州つまりはヨーロッパ。洋風の最たるところの欧風に属する。
ではなぜ、私はハシビロガモの姿に和風を感じるのか。
それは、「和」とはすなわちハーモナイズとミクスチュアであって複合融合と同義であるからなのだろうと思う。つまり、和風・和柄などというのも過去の歴史の中でありとあらゆるものを取り入れ、こなして来たものであるからではないかと思うのだ。そう。あらゆるものを。
つまり、自然物であろうが外国製品であろうが。もうそれこそどこのどんなものであってもピンと来たもの良いと思ったものは拒絶せず受け入れて、前からあるもと「和(あ)える」ことでより良く・美しく・おいしくするのだ。
ほうれん草とゴマと味噌。パスタとたらこやイカスミ。ハンバーグに大根おろしとシソとしょうゆ。ヨーロッパの鳥の羽の柄や色どりと、和服。
いまを生きる私たちも、何を拒絶するでもなく政治など何かの事情で無視するでなく、良いものは良いとし、好きなものをとりいれ、日々の生活に馴染ませ和(なご)みつつ、過ごしていくのです。
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