ナチュラルヒーリングPhoto/ハトのハート
この写真は、奈良の「東大寺 大仏殿」を左に見ながら鳥居をくぐり坂を登った先にある「手向山八幡宮」(たむけやま はちまんぐう)の石燈籠だ。向かい合ったハトどうしの隙間がハート形。この意匠は絵馬にも使われている。
ハトでハートとは、ダジャレみたいだ。
まあ多少は遊び心が出た、近年に考案された図柄かもしれないが、むかしからどうも「八幡さま」といえば「鳩」がつきものであるようだ。
「神さまの使い」といえば、前にも書いた「狐」だとか「三本足の烏」だとか、「うさぎ」というのがあるが、八幡さまのお使いは「鳩」なのだといわれている。
「八幡さま」…「八幡神」(はちまんしん)という神様は古事記や日本書紀には出てこないのでそれ以降に海外から伝わった渡来神であるようだ。
日本の国における八幡宮の始まりはといえば、「東大寺」ができた749年に作られた「梨原宮」で、これが後にこの「手向山八幡宮」になったということだ。
古今和歌集にも「このたびは幣もとりあへず手向山 紅葉の錦神のまにまに」と歌われている。
ほかには、京都の八幡(ここの地名は「やわた」と読む)にも有名な「石清水八幡宮」があるが、こちらの起源は859年に大分の「宇佐八幡宮」を勧請したものと伝わるようだ。で、ここのシンボルも鳩である。
関東では鎌倉の「鶴岡八幡宮」が有名。この神社としてのシンボルマークはどうも鶴…鶴丸みたいな感じに見える。鶴岡だけに。
しかし本宮の楼門に掲げられた額の「八幡宮」の「八」の字は寄り添って顔を外向けにした二羽の鳩の姿で描かれている。
この神社は源頼朝から数十年遡る祖先の源頼義が1063年に「石清水八幡宮」から勧請したものだという。
八幡宮・八幡神社はこのほかにも全国にたくさんあって、神さま別では一番多い神社なのだそうだ。
そのように全国に八幡伸をお祭りする際に、鳩が道案内をしたんだって。
それで、鳩がお使い、っていうお話らしい。
A.T.迦楼羅
ジオマンシー(ゲオマンシーともいう)占い、西洋占星術、易占いなど、世界各地に古くから伝わる占術の研究者であり、心理カウンセラーとしても多方面で活躍中。
スピリチュアルカウンセラー育代オフィス所属
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