ナチュラルヒーリングPhoto/さくら
春爛漫、と言う。
爛漫(らんまん)とは辞書によれば「花が咲き乱れているさま」「光り輝くさま」であるという。
ではこの景色こそがまさに春爛漫なのだ。そう思える春の陽に照らされた満開の桜並木だ。
写真ではどうしても日光の強さと空の青さのために白っぽく写ってしまうが、その場にいる人の目には何とも言えない淡いが鮮やかで美しい薄紅色の花の色がたまらない。
まさか桜の花の色を薄桃色とは言いにくいが、かといって桜色というのでは同語反復で意味不明になってしまう。ああどうしよう、なんて言えばいいんだ!! …と、それくらい取り乱してしまいかねないほど、美しい花の色、花の姿だ。
桜は川の土手など水辺にもよく植えられている。
それで「花筏」(はないかだ)というのは、その名を与えられた植物の他に、水面にたくさん散り落ちた桜の花びらが集まって筏のようにまとまって浮かび流れるさまを言いもする。
今時では、山で切った木の枝をはらい丸太にして筏に組んで川を流し運んで河口か湾の貯木場に集める、などというのはむしろ滅多に見られないことなので、桜の花びらが集まって一塊になって流れゆくのを筏に例えた先人の気持ちはあまり理解されないかもしれない。
イカダなんていうのは、無人島に漂着した人やなんかが脱出しようとして舟の代わりとして木を切り倒して作って乗るもの、くらいに思われていそうだ。
今年はわりと長く桜の花を楽しめたところが多かったようだが、何にせよいずれ、遠からず、桜は散る。
だが悲しむことはない。お正月に歌う「一月一日」という歌(♪としのはじめの ためしとて)のとおり「♪終わりなき世のめでたさを」信じよう。つまり、また春は必ず来ると。
A.T.迦楼羅
ジオマンシー(ゲオマンシーともいう)占い、西洋占星術、易占いなど、世界各地に古くから伝わる占術の研究者であり、心理カウンセラーとしても多方面で活躍中。
スピリチュアルカウンセラー育代オフィス所属
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