ナチュラルヒーリングPhoto/さくら「やすらぎの空間」

みんなにとって安らげる場所、やすらぎの空間というと、どこだろうか。

いろいろあると思うけれども、例えば古くからあるお寺などはそう言えるんじゃないかと思う。

もちろん街なかの新しいとか大きいとか有名だとかで人がたくさん出入りするお寺も悪くないけれど、山の中に古くからあるお寺や神社の雰囲気は格別なものだ。
人里離れた山の中で本来、昔なら、とても不便で行きにくい場所なのに今は立派な道路があってバスが通っていたり鉄道やケーブルカーやロープウエイなどが作られて、お参りしやすくなっていたりする。昔からそれだけたくさんお参りしたい人がいたってことなんだと思う。

そういうお寺や神社の、本堂や拝殿やご本尊さまや大鳥居などはそれはそれはありがたいものだが、それ以外のほんのちょっとしたものが心をやすらがせてくれることもあるだろう。
祈願やお祓いなどで行く場合にはその目的に集中して当然だが、そうじゃないときには、周りを少しきょろきょろして眺めまわすと目にとまるものがあるかもしれない。

それはもしかしたら参道の石段の左右のたくさんのお地蔵様かもしれないし、木組みに紙を貼った燈籠かもしれない。誰かが編んでかぶせた毛糸の帽子の下でにっこりしている石のほとけさまかもしれない。
そういうのが見つかるような、気持ちのゆとりがあるといいな、と思う。

A.T.迦楼羅
ジオマンシー（ゲオマンシーともいう）占い、西洋占星術、易占いなど、世界各地に古くから伝わる占術の研究者であり、心理カウンセラーとしても多方面で活躍中。
スピリチュアルカウンセラー育代オフィス所属
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