ナチュラルヒーリングPhoto/庚申堂(こうしんどう)

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大阪の「四天王寺」の境内から少し離れたところに「四天王寺 庚申堂」がある。
全国各地にある庚申堂・庚申さまだが、ここが一番古いとされているようだ。

庚申信仰というのは中国の道教(どうきょう)にいう「三尸説」(さんしせつ)が元だという。三尸というのは人間の体内にいる虫で60日に一度めぐってくる庚申の日に眠っていると身体から抜け出して「天帝」にその人について告げ口をするので庚申の日には眠らずにいると長生きできる、というような話らしい。

日本では山王信仰と混ざったり、青面金剛が本尊とされたりして、自分の自慢や他人の欠点など「見ざる」「言わざる」「聞かざる」ようにして身を慎むのだ、との教えが広がる。
江戸時代の末ころには衰退するがそれまでに各地でしきりに信仰され、豊作、招福、厄除け、家族、和合・良縁、建築、健康長寿、病除け、土地・道、諸芸、の神などとされた。
京都の八坂庚申堂では有名な、布で作った「くくり猿」だが、各地に似たようなものがあり「身代わり猿」や、飛騨の「さるぼぼ」もこの類という。

近頃は「見ざる」「言わざる」「聞かざる」という戒めはほとんど耳にすることもない。
むしろ、見たこと聞いたことを確認もせず匿名で盛んに吹聴したりする。

A.T.迦楼羅
ジオマンシー(ゲオマンシーともいう)占い、西洋占星術、易占いなど、世界各地に古くから伝わる占術の研究者であり、心理カウンセラーとしても多方面で活躍中。
スピリチュアルカウンセラー育代オフィス所属
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