ナチュラルヒーリングPhoto/Y字路

Y字路
十字路ともT字路とも違い、Y字路には独特の魅力がある。
それを絵画の題材として好んだのは、横尾忠則 だという。それを最近知った。
そういえば他の有名な画家も、Y字路の絵を描いていたように思う。
何がそんなに魅力的なのだろう?
写真のような公園の園路のY字路程度であれば、左右どの道を選んだとしてもどうせ分かれた先もさほど遠くはなくて進んだ先からせいぜい数百歩・二三分程度で逆の道を進んだ先に行くことができるだろう。
しかし、実際の街の中のY字路はそうではなくうんと反りかえるようにして互いに離れ、それぞれの先がとんでもなく遠くの全然違うところに到達することがありうる。特に日本の古い城下町などでは侵攻してきた敵をあざむくためにそのようにして道をこしらえているところが多いようだ。
もしかしたら、西洋の古い町並みでも同じようなことがあるのかもしれない。
そしてヨーロッパのある地域では、地形や景色の変化の少ない荒野や平原のようなところで分かれ道がある場合に立札や標識で行く先を示してあるのが故意に向きを変えたり抜き捨てられていたりすると全く見当がつかなくなって道に迷うということがあるようだ。そのような状況を昔、映画などで良く見た。
T字路やX字型の交差点は大きく行先を変じることを示唆している。しかし、Y字路は、ほんのちょっと左右に違うだけ、と誤解されやすいのかもしれない。しかし、その進んだ先は、実は、大して違わず簡単に別の方に行けるのかもしれず、あるいは全く違う方向に反れてしまうかもしれない。
よく似たように見えてたいして違いがないように思える選択肢も、良く考えて選ばなければならない。それをY字路の絵画が教えてくれている。そう思う。
A.T.迦楼羅
ジオマンシー(ゲオマンシーともいう)占い、西洋占星術、易占いなど、世界各地に古くから伝わる占術の研究者であり、心理カウンセラーとしても多方面で活躍中。
スピリチュアルカウンセラー育代オフィス所属
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