LIFESTYLE/祖霊社の守り猫

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大阪天満宮の境内から一度出て星合橋を渡った北にあるのが、大阪天満宮祖霊社だ。
ここにはちょっと珍しいしだれ梅があったりするのだが、ちょっと不思議な黒猫を見た。

最初に祖霊社のお宮の建物を見たときには全く何も気付かなかった。写真を撮っても、だ。
ところが、祖霊社の周りの狭いエリアを一回りしてまた戻ってきたら黒猫がいたのだ。
そして「ああ、黒猫がいるな」と思い、猫をメインに写真を撮った。
そのあと目を離し、視線を戻したらもう黒猫はいなかった。さっきまでいたのがうそみたいに、もう、どこにもいなかった。

帰宅して写真を見たら、最初にお宮を撮った写真にもちゃんと黒猫が写っていた。
片耳が「さくら」になっていたので地域の保護猫なのだとわかった。
もうこれはこちらの見逃し、勘違いなのだが、何となく不思議な黒猫だったなあという印象が残った。

ところで、昔、西洋では黒猫が縁起が悪いものとして扱われいた、という話をよく聞いた。
だから黒猫が行く手の道を横切ったりしたら、何か悪いことが起こる予兆のように言われていた、という話だった。
近年ではどうなのだろう? なんとなくだが、特に嫌われてはいないように感じる。西洋ではどうなのかはわからないけれど。
いや、そうでもないのかもしれない。
近所の公園にいる、元・捨て猫のさくら猫たちの「黒猫率」はかなり高いように思えるのだ。ヨモギ(キジトラ)、白黒、白、茶白などそれぞれの毛色に比べて黒猫のほうがいくぶん多い気がする。つまりこれは、黒猫が捨てられる率が高いということを表しているのかもしれない。
いやいや、遺伝とか詳しいことはわからないが、黒猫の発生率が高いとか、あるのかもしれない。

何にせよ、黒猫が嫌われているんじゃないといいな、と思うのであった。

A.T.迦楼羅
ジオマンシー(ゲオマンシーともいう)占い、西洋占星術、易占いなど、世界各地に古くから伝わる占術の研究者であり、心理カウンセラーとしても多方面で活躍中。
スピリチュアルカウンセラー育代オフィス所属
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