ナチュラルヒーリングPhoto/足下、路傍

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私たちの歩いている道。
その道は、あなたが自分自身で切り拓き、自分だけが、あるいは後に続くものがあるかもしれないがまだその姿は見えずただ自分だけが先頭に立って歩いている、という道もあるかもしれないがそれはきっとまれなことだろう。
殆どの場合は、自分だけのために作られた道でもないし、自分だけが通るための道でもない、誰かが先に通った跡の道をたどっていることが多いだろう。

とてもたくさんの誰かが先に歩いた道だから、その道は野に埋もれないばかりか道として整ってさえいる。
それだから、安心してそこを歩いて行ける。間違いなくどこかへ通じる道だと信じて進める。
それはそうなんだけど、ちょっと、ふいっと、足下を見てみる。道の脇を見てみる。すると、今まで気づかなかったものが目に入ることがあるかもしれない。

その、今まで目に入らなかったものとは、たとえば、手入れされずに生い茂って道に覆いかぶさりそうな背の高い雑草だったり、ひび割れて崩れかけている路肩だったりするかもしれないし、あるいは、今まで気づかずにいた美しい野の花であったり、道端に居てつぶらな目でこっちを見上げている猫や蛙やバッタや小鳥かもしれない。

それらに気づいても見落としたとしても、なんということもなく無事に通り過ぎることはできたかもしれない。けれと、それらを見つけ、気にすることでまた、歩いていく先が少し違ったり、進むときの心持ちが変わったりするかもしれない、と思ったりするのだ。

しっかり歩みを進めながらも、足下や路傍にも時には目をやってみよう。

A.T.迦楼羅
ジオマンシー(ゲオマンシーともいう)占い、西洋占星術、易占いなど、世界各地に古くから伝わる占術の研究者であり、心理カウンセラーとしても多方面で活躍中。
スピリチュアルカウンセラー育代オフィス所属
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