ナチュラルヒーリングPhoto/来年は「辰年」
今年もいよいよおしつまり、残すところほんのわずか。
来たるべき新年は、「辰年」となる。
「辰」という字は古代中国から伝わったものだが、「動く」ということと(成長するなど動いて)「整う」ということを表しているのだそうだ。
日本の古墳(7-8世紀)にも描かれている「青龍」は、これも古代中国から伝わったもので、「龍」はやがて日本の昔からの水神信仰と結びついた。
また、日本の昔からの蛇神信仰も、いわば上位互換的に蛇から龍/竜/辰に置き換えられることもあったろう。
つまり日本において龍/竜/辰は、陰陽でいえば行動的能動的な陽であり、豊穣と生活のために必要な水の神であり、西洋世界のドラゴン伝説同様に金銀宝石財宝を好んで手に宝珠を掴んで空をかけ富裕栄達をあらわす存在でもある、ということになるだろう。
探せば、「龍」とりわけ古代中国で天帝に仕えたとされる「白龍」を祀った神社が日本各地にけっこうたくさんあるようだ。
だがこのたびは「八代龍王」を祀る社を訪れてみた。
それは東大阪にある「石切劔箭神社(いしきり つるぎや じんじゃ)」の「上之社(かみのしゃ)」の少し横の下にある「八代龍王社(はちだいりゅうおうしゃ)」。
その鳥居横の由緒書には、はっきりした由緒はわからないとしながらも、鎌倉幕府三代将軍源実朝(12-13世紀)の歌に「八代龍王」の名が出てくるからそのころには信仰が一般化・流行していたのだろうと云い、よその八代龍王社の縁起には役行者(7世紀)、弘法大師(8-9世紀)の名も見えることから、そのころから信仰があったのだろう、としている。つまり、青龍の絵が描かれた古墳の時代から、ということだろう。。
爾来千年以上も昔から続いている信仰だということだ。
いやはや千年はピンと来ないけれど、かといってじゃあ「365,000日」ならわかりやすいかというと、そうでもない。それくらいとてつもない話だ。
A.T.迦楼羅
ジオマンシー(ゲオマンシーともいう)占い、西洋占星術、易占いなど、世界各地に古くから伝わる占術の研究者であり、心理カウンセラーとしても多方面で活躍中。
スピリチュアルカウンセラー育代オフィス所属
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