ナチュラルヒーリングPhoto/自由猫

猫は自由だ。
自由であるために孤独を選ぶ。
…んじゃないかな、と思う。そうだと決めつけているわけではない。何しろ直接に猫に話を聞いたわけでもないしアンケートを取ったわけでもないから。

「さくらねこ」と呼ばれる不妊手術済みで片耳の先を「Ｖ」カットされている猫たちがいる。
これらはいわゆる野良猫と区別して「地域猫」とも呼ばれ、飼い主のいない猫を地域に根付かせる「地域猫活動」が各地で展開されているようだ。
海外では「ＴＮＲ活動」と言うらしい。「trap（捕まえる）, neuter（避妊手術する）, return（元の場所に戻す）」の略だそうだ。

ところで猫の避妊手術費用はどのくらいかと調べたらオスは５千円から２万円でメスはその倍くらいだそう。そう安いものでもないのだな、と思った。
毎日のエサ代も必要なので地域猫の維持にはカネがかかる。

猫たちにゴハンを運んで来てくれる人はたくさんいる（そういう人たちはエサじゃなくゴハンと言う）。
話を聞くと、猫によってゴハンを食べる場所に好みがあるし、ゴハンの種類にもこだわりが強いのだそう。食べたくない時には近寄っても来ないし、好みでないゴハンを出されると見向きもしない。それどころか足で砂をかけたりもするそうだ。
食べ終われば礼を言いはしないまでも、しばらく撫でたりかまったりさせてくれる猫もいればぷいっと立ち去る猫もいる。しかも気分によって態度が変わる。

さようにして猫は自由だ。人間が真似したら嫌われるに決まっているが、猫なら「やっぱり猫は猫だ」とか「猫っぽい」ということで許され、むしろ愛される。

別にそんな猫の生きざまを参考にしたり目指したりしたいしようというわけではない。そういう生き方もありうるのだなあと思うだけだ。

A.T.迦楼羅
ジオマンシー（ゲオマンシーともいう）占い、西洋占星術、易占いなど、世界各地に古くから伝わる占術の研究者であり、心理カウンセラーとしても多方面で活躍中。
スピリチュアルカウンセラー育代オフィス所属
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