ナチュラルヒーリングPhoto/春空に桜が映える

早咲きのものはとうに咲いているが、普通の、というと語弊があるが早咲きではない一般的な桜が咲くと本当に春が来た気分になる。
春めいて良く晴れた青空に薄ピンクの桜の花がよく映える。

古代に中国からもたらされた「梅」とそれを鑑賞する文化は日本の貴族社会に受け入れられ、梅花の宴や梅花祭などとして今も残っている。
一方、固有種として日本の固有種として山野に自生していた桜の仲間は、たくさんの品種が見出され珍重されて交配されたり一代種は接ぎ木されるなどして殖やされていったようだ。
どうも、桜の花は稲の実りに見立てられ先祖の霊の依り代ともされた地域・時代があったようで、それが今の桜の花見の宴に通じているのかもしれない。

桜が春の花の代名詞のように思われているのは、まるで枯れたままのような枝に葉が生えるでもなくいきなり花が咲くから、かもしれない。
でも、コブシでもモクレンでも、他にもそういう木はある。
だがあるいは桜の花の小ささ加減、ほのかな薄紅の色合いが良いのかもしれない。咲いては花弁を散らす花吹雪の美しさというのも心に迫るものがある。
ああそして、花筏。散り敷く桜が地面に広がり降り積もるのではなく、川沿いの並木道として植えられた桜の花びらが川に散り落ち、川面に固まりとなって緩やかに流れゆくさまを「花いかだ」と称して昔から貴び楽しんだものだ。
咲いたあと散った花びらまできれいだと喜ばれる花は、桜の他にはないように思う。

桜の他にいくらでも「年に一度」のものやことはあるが、桜はなぜか格別に、春の嬉しさありがたみを思い知らせ深く味合わせてくれる。

A.T.迦楼羅
ジオマンシー(ゲオマンシーともいう)占い、西洋占星術、易占いなど、世界各地に古くから伝わる占術の研究者であり、心理カウンセラーとしても多方面で活躍中。
スピリチュアルカウンセラー育代オフィス所属
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