ナチュラルヒーリングPhoto/裏側を見る

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たまたま、低い川岸の道を歩いていてはるか頭上に掛かっている橋の下を通ることがある。
そうして見上げる橋の裏側というのは、いつも見慣れており通り慣れている橋の上・表側とはまるで違う様相を呈していることがあって、驚く。

表側と似たようにつるんとしたコンクリートの表面が見えそれを橋げたが支えているだけの橋もあって、それはそれで「へえ」と納得の思いで見上げるのであるが、表側とまるで違う複雑な構造を見ることができる橋もあるのだ。

それこそ「これぞ鋼鉄の意思」と言わんばかりの強固な鋼材に、「こんなにたくさん必要なの?」と思ってしまうくらいに多数のリベットが打ち込まれている古い鉄橋もある。
「リベット」とは「鋲(びょう)」とも言い、シイタケのような形をした鉄製の鋲を現地で熱し、柔らかくなったその鋲を橋の構造材に開けた穴にシイタケの「足」部分を差し入れてシイタケの足の先っぽの「石突」部分をハンマーで叩いてつぶして鉄骨どうしを接合するという工法で橋を建造していた、昔の名残だ。

高速道路の橋というより高架部分の裏側を見上げると、もっと何か近代的な工法で造られたのであろうすっきりした、もっと言えば近未来感すらある構造が目に留まる。

たまにはそういうところに目をやり、工法だのその歴史だの、いろいろなことに思いを馳せるのも楽しいことではないだろうか。

A.T.迦楼羅
ジオマンシー(ゲオマンシーともいう)占い、西洋占星術、易占いなど、世界各地に古くから伝わる占術の研究者であり、心理カウンセラーとしても多方面で活躍中。
スピリチュアルカウンセラー育代オフィス所属
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